入社”前”に応募者の見極めができなければ、入社”後”の「早期見極め」こそ重要
入社後の“早期見極め”こそが、経営の命運を分ける
採用のボタンを掛け違えたら、後工程のすべてが狂ってしまいます。
「感じのいい人だったのに…」という採用の末路
「話も筋が通っていたし、感じのいい人だった」
そう思って採用した人が、入社後すぐにトラブルの種になってしまった。
これは決して珍しい話ではありません。むしろ、書類と面接だけで「人となり」を見抜くには限界があるというのが現実です。
だからこそ、面接という応募者をほぼ見極められない選考手法で採用する企業において大切な組織マネジメントは、入社後の“早期見極め”だと私は考えます。
なぜ“早期見極め”が重要なのか?
プレイングマネージャーに余裕はない
中小企業では、管理職もプレイヤーとして日々の業務に追われています。
「この人は大丈夫だろうか」とじっくり観察する余裕はなく、気づいたときには手遅れだった……というケースも少なくありません。
選考時に人となりを見抜けていないのであれば、入社後の“振る舞い”から、できるだけ早い段階で見極めていくしかないのです。
採用に失敗したときに起こる“本当に怖いこと”
・問題のある社員に周囲がなびき、集団で会社に不満をぶつける・・・
・真面目な社員が疲弊し、先に辞めてしまう・・・
・空気が悪くなり、なぜか人が定着しない・・・
こうした「内部崩壊」は、外からは見えにくいものですが、実際には多くの企業が経験している現実です。
採用は「的外れな釣り」になっていないか?
どんな人を採りたいのかが曖昧なままでは、採用活動も迷走してしまいます。
必要な道具(選考手法)も持たず、「なんとなく(感覚や主観)」で採用してしまうと、結局は望まないタイプの人材ばかりが集まり、組織とのミスマッチが生まれます。
入社後、特に注意して見ておきたい行動とは?
次のような行動が見られたら、注意が必要です。
・注意されるとすぐに言い訳をする
・他人への批判が多く、自分の非を認めない
・サボろうとする様子がある
・遅刻や早退が当たり前になっている
・指摘しても改善されない
・勤怠が不安定である
もちろん完璧な人はいませんが、「他者に悪影響を与えるほどかどうか」は、早めに見極めておくべきポイントです。
なぜ「採用のボタンの掛け違い」が命取りになるのか
採用、育成、定着。
このすべてが大変な中小企業だからこそ、最初の選考でミスマッチがあると、その後の全工程に負担がのしかかります。
「この人に入社してもらって本当によかった」と思えるかどうかで、組織全体の空気感がまったく違ってくるのです。
早期見極めは“経営者の負担軽減”につながる
人を雇ったのに、なぜか楽にならない。むしろ、経営者の負担ばかりが増えていく・・・。
そんな状況になってしまうのは、採用段階での見極めが甘く、組織に合わない人材を迎え入れてしまっているからかもしれません。
・どんな人が必要か
・どんな行動をとる人が合うのか
・それを採用時にどうやって見極めるのか
この3つを明確にしておくことで、「着ぶくれした組織(見た目だけ大きくて中身が機能していない)」になるのを防ぐことができます。
組織の成熟度も大事な“見極めの土台”
見極めがうまくいかないのは、新しく入ってきた社員に原因があるとは限りません。
見極める側の上司や、組織文化そのものに問題がある場合もあります。
「早期見極め」が正常に機能するには、受け入れる側の「成熟度」も大切な条件のひとつです。
まとめ:人を見極める力は、経営の根幹を支える力
人材採用は、経営の中でも最も難しいテーマのひとつです。
「この人と一緒に働いていけるか」を早い段階で見極められるようになることこそ、長期的に見て最も大きな成果を生む投資だといえます。
できれば、採用前に見極められるように、選考手法の革新を図るようにしてください。
「入社前に見極める手法」は存在しますので。
人を見極める力。
それは、経営者・マネージャーにとって欠かせない技術です。
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