「カルチャーフィット採用」の落とし穴
Noppo社労士事務所の養父です。
採用の現場ではよく、「うちのカルチャーに合う人を」とか「性格的に相性のいい人を」といった言葉が飛び交います。
確かに、組織と人の相性は無視できません。
でも、その“ふんわりとした相性”って、見極められてるんでしょうか?
実際は、「話しやすかった」とか「感じが良かった」といった印象にすぎず、相性という名のもとに“好み”で判断してしまっていることも少なくありません。
しかも、カルチャーってそもそも不安定なものです。
どれだけいい組織でも、「たったひとり問題のある人」が入っただけで、空気は一気に変わります。
逆に、いい人が入ることで、ガラッと風土がよくなることもある。
つまり、カルチャーは「守るもの」ではなく「育てていくもの」ということです。
だから、「カルチャーに合うかどうか」で採用を判断するのは、実はあまり意味がありません。
本当に見るべきは、その人が精神的に自立した人かどうか。
自分の頭で考えられるか、他者を思いやれるか。
その人がいることで、まわりも前向きになれるかどうか。
そんな人は、たとえカルチャーに合ってなくても、ちゃんとカルチャーを育ててくれます。
「相性」よりも、「内側にある本質的な力(仕事力や人間力)」。
採用で本当に大事にしなければいけないのは、そこです。
ただ、「内側」にあるがゆえに、
「採用面接や適性検査などの応募者のアウトプットで判断する手法ではほぼほぼ判断できない…」
ということも人事担当者には知って頂きたいと思います。
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