「仕事ができる人」の定義を経営者が誤ると、組織は壊れていく
Noppo社労士事務所の養父です。
「仕事はできるが、性格に難がありまして…」
こういう話、よく耳にしませんか?
でも、そもそも「仕事ができる」の定義を間違っていませんか?
多くの人が「仕事ができる」と聞いて思い浮かべるのは、
「成果を出す」
「スピードが速い」
「知識やスキルがある」
こういった「個人の能力」です。
でも、組織で成果を出すうえで本当に必要な力は、そこではありません。
本来「仕事ができる」というのは、「質的生産性を確保できている状態」を指します。
つまり
「周囲と協働しながら成果を最大化できる」
「人に不必要な負荷をかけず、全体を前に進められる」
「信頼と成果の両方を積み上げられる」
この「成果 × 信頼」がセットになった状態です。
「嫌なやつ」と言われる人は、
「短期的な成果は出す」
「でも周囲を消耗させる」
「結果、チーム全体のパフォーマンスを落とす」
このパターンです。
つまり、「組織」において本当の意味で「仕事ができる人」ではない。
「成果を出す人」と「成果を出し続けられる環境をつくれる人」は別物です。
嫌な人は、仕事ができる人と定義してはいけない。
もう一度言います。
性格に難がある人は、
ハラスメントする人は、
他者に不快感を与える人は、
自己中の人は、
他責の人は、
不真面目な人は、
信頼できない人は、
質的生産性を確保できない人は、
短期的な成果しか出せない人は、
ムラがある人は、
精神的自立性の低い人は、
仕事ができる人と定義してはいけない。
組織を「健全に」成長させ続けたいのなら、この「仕事ができる人」の定義を決して間違えないでください。
多くの企業がここを間違えて、成果のみで判断し、管理職に抜擢してしまい、組織の質的生産性を著しく落としてしまうのです。
ストレスのない組織にしたい、自立性の高い組織にしたいと考える経営者に必須の認識です。
